当社標準ではカバーの固定が強固にできます。
従来カバーはビス固定又はクランプ方式による固定が一般的でしたが
ビス固定の場合は
カバー1枚に対して多くのビス固定が必要で作業性が悪く、新設時だけでなくケーブルの増設時、点検時にも大きな作業負担となります。ビス部分からの劣化・錆付き、ビスの紛失などの保守作業にも注意する必要があります。
クランプ方式の場合は
クランプ方式はボルトの加圧による摩擦のみで固定しているので不安定です。強風などによってカバーが飛散する事がよくあります。また、作業時に何かがぶつかってクランプが落下する事が多く危険でもあります。ためしにクランプを外側に蹴ると容易に外れてしまいます。
当社標準の場合は
カバー1枚に対して1枚のバンド、1つのナットだけで強固に固定することができます。構造上カバーバンドの落下の恐れも有りません。特殊形状のフックボルトが脱落防止になっている事にもご注目下さい。
当社標準は勾配カバーにも適しています。
上記の2つの従来型では
勾配カバーの固定に難点がありました。特にクランプ型では強度不足がさらに助長され、苦肉の策としてサイド部分を平らにする等の処置が行われていました。変形部分でのカバーは、勾配部分と平面部分を溶接するか、あるいは「誤魔化し」が行われていました。
当社標準仕様では
実はこの仕様は勾配カバーをしっかりと固定する事を目指して開発されたもので、勾配カバーも平カバーも同じように強固に固定することができます。
当社標準は作業性に優れています。
カバーは1枚ナットに対して1個のナットで固定できます。蝶ナットを使用しておりますので工具無しで取り付けられ、ボルトや蝶ナットは脱落防止構造となっており、紛失の恐れがありません。
さらにバンドの取り付けはいわゆる「トンボが効く」形状ですので、作業の為の足場は片面だけですんでしまいます。トレイの上部に十分な余地が無い場合でもカバーの固定が楽に行えます。
当社標準はカバーの防水性に優れています。
従来型では
カバーとカバーの取合いは、片側のカバーを膨らませ重ねる形状が一般的でした。この形状ではカバーに方向性が生じて、変形部との取合いの関係で設計や施工上非常な困難なケースが生じました。
洞道内などの狭い場所での作業では、搬入時に方向を間違うと「カバーをひっくり返す」事が必要になり、最悪の場合には一度外に出さなくてはなりません。また、幅の広いカバーでは「膨らませたカバー」と「切りっぱなしのカバー」とで強度が異なり、「切りっぱなしの」方だけが大きくタワミ 10mm以上もの隙間が生じたりします。
当社標準では
直線物のカバーは「トンボが効き」ますので狭い場所での施工も苦になりません。又カバーの両端の断面形状が同じで、強度に差が無くカバー同士の継ぎ目に隙間ができません。
カバーにはビーディング加工が施してあるのでタワミも防止されます。カバーとカバーバンドは強固に密着し、ビーディング部も防水効果を兼ねて発揮します。 |